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口腔癌におけるアポトーシスの発現とヘリコバクター・ピロリ局在の分子遺伝学的証明

Research Project

Project/Area Number 08771855
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

横江 義彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (30211650)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsヘリコバクター・ピロリ / 口腔癌 / アポトーシス
Research Abstract

ヘリコパクター・ピロリ(以下HPと略す)感染と胃癌の発生との関わりを示唆する報告は数多く、その病原牲は様々な観点から指摘されているが、単なる細菌に癌化に関わる働きがあることは従来の常識からは考えられないことであった。胃癌と同様に口腔癌の発生においてもHP感染が関与するか否か、以下の方法により検討した。
HPに対するポリクロナール抗体を用いて、口腔癌組織における感染あるいは存在の有無につき免疫組織学的に検討した。対象とした口腔癌26症例のうち、陽性反応が認められたのは13例(50.0%)であった。これは事前の予想に反して高い数値であり、正常あるいは他の良性疾患における陽性率をはるかに凌ぐものである。さらに22例についてはアポトーシス関連の各種免疫組織学的所見と比較することができた。その結果、DNA fragmentationを検出するTUNEL法によって標識のない症例ではHP陽性の群が多く、逆にHPが陰性の場合は10例(90.9%)がTUNEL法陽性であった。またHP陽性群ではbcl-2蛋白の陽性率が高く、細胞増殖抗原であるPCNAに対する抗体の標識率も若干高かったが統計学的な有意差は得られなかった。臨床的な予後についてみるとHP陽性群は陰性群に比べて局所の再発率が72.7%と高く、5年累積生存率も54.5%と低い結果であった。ちなみに陰性群ではそれぞれ45.4%、81.8%であった。
局所での存在は二次的な細菌定着に過ぎないという可絶性もあり、その病原性の発現、ひいては癌化への関与を何ら証明するものではない。今後は遺伝学的な検討が必要であると思われるが、口腔癌における高頻度のHP陽性率が明らかとなり、アポトーシスとの関連性を示唆する結果も得られたものと考えている.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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