Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
今年度の実績概要 1,マウス実験腫瘍におけるBrdU標識率の検討 マウス実験腫瘍をin vitro BrdU標識して得られた細胞診標本と組織標本のBrdU標識率には相関が見られ、細胞診標本のBrdU標識率が組織標本の標識率を反映することが明らかとなった。また、口腔癌の顎骨浸潤を想定して、ラットを用いて骨組織におけるBrdU標識率を検討した。 2,臨床例におけるBrdU標識率の検討 口腔癌患者より同意を得たうえで採取した細胞診検体と組織検体のBrdU標識率を比較した結果、細胞診標本におけるBrdU標識率は組織標本における標識率を極めて良好に反映した。 以上の結果の一部は裏面記載の論文に発表した。 今後の展開 1,効果的治療方法の選択 放射線治療や化学療法の効果を治療前後あるいは治療中に腫瘍表面から得られた微量の細胞診標本上で腫瘍の増殖能の変化を同定し、より早く効果的な治療方法を選択する。 2,細胞接着分子の迅速検索法の確立 本法を用いて採取した口腔前癌病変ならびに口腔癌微量検体の細胞診標本について腫瘍の増殖能のみならず癌の転移に関与する細胞接着分子を同時に評価することにより,病変の予後を解析し確実な治療方法を確立する。
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