Project/Area Number |
08771895
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
卯田 昭夫 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (30277470)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リドカイン / 抗菌効果 |
Research Abstract |
抗菌薬の抗菌効果へおよぼす局所麻酔薬の影響つまり併用効果について検討する前に、まず歯科口腔外科領域で使用頻度の最も多い局所麻酔薬であるlidocaine単独の抗菌効果について以下の2項目について明らかにした。 1、Lidocaineの最小発育阻止濃度 局所麻酔薬の抗菌効果への期待は、感染症の治療薬としてよりも、術中および術直後の感染予防としての意味合いが強い。感染成立に必要な菌量はわずかであることから、低濃度の菌液に対するlidocaineの最小発育阻止濃度を測定した。被検菌はCation Supplemented Muller-Hinton broth pH7.2、(M-H broth)にて濃度は10から10^7colony forming unit(cfu)/mlの菌液とした。Lidocaineは原末を用い、M-H brothにて2.0%lidocaine溶液を作製、菌浮遊液とlidocaine溶液を混和(終末濃度10.0、5.0、2.5および1.2mg/ml)し培養後、菌の発育が認められない最小のlidocaine濃度をもって最小発育阻止濃度とした。10^2cfu/mlのStreptococciなどに対しlidocaineの1.2〜2.5mg/mlが抗菌効果を示した。 2、口腔組織中lidocaine濃度 lidocaineの局所麻酔下で外科処置を行った際の口腔組織中濃度の報告は無く、実際の臨床上どの程度の抗菌効果が期待出来るかは不明であることから、口腔組織中濃度の測定を測定した。8万分の1エピネフリン含有歯科用2%キシロカインカートリッジを用い、局所麻酔下にて外科処置を受けた患者を対象とした。得られた口腔組織はpH7.4のリン酸緩衝液を加えhomogenateを得、18時間cold extraction後上清を得て試料とした。Lidocaine濃度はFluorescence Polarization Immuno Assay法にて測定した。口腔組織中lidocaine濃度は歯肉:824.7±275.4(mean±SE(μg/ml))、骨:581.3±109.8、歯根膜:2109.6±958.1、歯髄:49.5±11.5、歯嚢:978.8±283.9であった。
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Report
(1 results)
Research Products
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