歯科診療体位と治療操作が呼吸機能に及ぼす影響(鎮静法施行時と在宅治療を考慮して)
Project/Area Number |
08771897
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山口 秀紀 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50220273)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 診療体位 / 頚部伸展度 / 呼吸機能 / 静脈内鎮静法 / 顎間固定 |
Research Abstract |
1)基礎的研究:安静時における呼吸状態の観察 座位および水平位において、頭部前屈位から後屈位の頚部伸展度による呼吸状態に変動はみられなかった。水平位では、座位と比較し、1回換気量(VT)の増大と呼吸数の減少が認められた。各測定体位および頭部の伸展度により、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO_2)および終末呼気炭酸ガス分圧(EtCO_2)に変動を認めなかった。 2)臨床的研究(1):静脈内鎮静法施行時における呼吸状態の観察 座位ではミダゾラム投与により、腹壁運動の減少、1回換気量の減少(532→397ml)、呼吸数の増加(11→17breath/min)を認めた。頭部後屈位により、舌根沈下と奇異呼吸が生じた症例もみられ、胸郭・腹壁運動に気道開通時と異なる特徴的なパターンを生じた。水平位では、ミダゾラム投与後、座位と同様、胸郭運動の減少と呼吸数の増大がみられ、頭部前屈により、舌根沈下を生じ、SpO_2の低下(94→87%)とEtCO_2の上昇(48→54mmHg)を示した症例もみられた。頭部後屈により胸・腹部運動およびSpO_2、EtCO_2測定値が回復した。 3)臨床的研究(2):顎間固定による呼吸経路および換気量の測定 健康成人を対象とした顎間固定操作によって、呼吸経路は鼻呼吸のみとなったが、VTおよび分時換気量に変動はみられなかった。顎間固定を伴う全身麻酔後では、顎間固定前に口呼吸が関与している症例において、顎間固定後にVTの減少(536→357ml)がみられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)