Project/Area Number |
08771904
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
福岡 真一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80267517)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | コラーゲン固定化人工歯根 / 歯根膜細胞の三次元培養 / TBF-β_1 / PDGF / basic-FGF(ヘパリン結合型) / オステオネクチン / オステオカルシン / オステオポンチン |
Research Abstract |
前年度まで行ってきた二次元培養の至適条件10% FBS+ TGF-β_1 1ng/ml α-MEMとコラーゲンゲル内の三次元培養を比較した結果 TGF-β_1 10ng/ml添加群において TGF-β_1 1ng/ml添加群より有意に増殖を促進させた。また、PDGFに関しては100ng/ml添加群が最も高い増殖活性を示した。ヘパリン結合型basic-FGFは100ng/ml添加群において最も高い増殖率を示したが、TGF-β_1、PDGF添加群より増殖率は低かった。AlPase活性についてはTGF-β_1 10ng/mL+PDGF100ng/ml添加群において最も活性陽性率が高く、二次元培養培養と比較した結果、約2倍の活性を示した。以上の結果より、歯根膜細胞のコラーゲンゲル内三次元培養では、10% FBS+ TGF-β_1 10ng/mL+PDGF100ng/ml α-MEM添加が最も適した培養条件であると考えられた。 非コラーゲンタンパク添加の影響について検索した結果、オステオカルシン(bone Gla protein:以下BGP)オステオポンチン(osteopontin:OPN)オステオネクチン(osteonectin)の各添加群とも、有意な増殖促進効果、ALPase活性はみられなかった。そこで、歯根膜細胞分泌タンパクに注目し、培養上清をIEC-DEAEおよびSDS-PAGEにて分離、分画した結果、推定分子量約25KDa、35KDa、100KDa、160KDa、210KDaに特徴的な単一のバンドが認められた。推定分子量35KDaはその分子量サイズからオステオネクチン、100KDaはプロテオグリカンと推察される。25KDaの低分子領域はリンタンパクの一種、160KDa、210KDa非コラーゲンタンパクの複合体であると推測され、特徴的なタンパク質の存在が示唆され、今後これらの検索が必要であろう。 in vivoにおける検索結果では、ヘパリン結合型basic-FGFは100ng/ml単独添加群において豊富な血管新生がみられ、10% FBS+ TGF-β_1 10ng/mL+PDGF100mg/ml α-MEM添加群では成熟した太い歯根膜様線維構造が観察されたが、機械的結合の弱いコラーゲンゲル培養の改良が必要であると考えられた。
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