Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
歯性感染症から嫌気性グラム陰性桿菌のPrevotella intermediaが頻繁に分離され,そのある株はβ-lactamaseを産生する.本研究では歯性感染症の第1選択薬の中心がβ-lactam薬であることから,本剤によるβ-lactamaseの誘導について検討した.供試菌株は,閉鎖性膿瘍から分離したP.intermedia MA1(β-lactamase低度産生株)とMA1-V2(β-lactamase高度産生株:ampicillin(ABPC)を用いてMA1から選択)を用いた.MA1-V2β-lactamase活性(基質cefazolin:CEZ)は1/8〜1/128MICのpiperacillin(PIPC),cephalexin(CEX),cefaclor,CEZ,latamoxef,imipenem(IPM)およびaztreonamで誘導された(薬剤無添加の1.1〜2.3倍).MA1β-lactamase活性は基質ABPCの時PCGとIPMで誘導され,その程度は薬剤無添加の1.1〜1.3倍であった.誘導の程度は,MA1よりもMA1-V2で高かった.MA1-V2β-lactamase活性の誘導はclindamycinで阻止されなかった.以上の事実は,β-lactamase産生P.intermediaで弱いながらも供試β-lactam薬によって誘導が生じることを示唆しており,β-lactam薬の投与に際し注意を要する.
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