Project/Area Number |
08771977
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
広瀬 公治 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10218836)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Porphyromonas gingivalis / 線毛 / 単球 / U937細胞 / 細胞分化 |
Research Abstract |
成人性歯周疾患関連細菌であるProphyromonas gingivalis線毛が単球前駆細胞の分化を誘導することを報告者は既に見い出している。今回、この誘導作用機構を解析するためにヒト単球先駆細胞であるU937細胞を用い検索を行なった。精製線毛をU937細胞に添加し、細胞培養上清中の各種サイトカインの濃度を検討したところ、U937細胞の分化誘導因子であるインターロイキン-1および腫瘍壊死因子の産生は認められなかった。一方トランスフォーミング・グロースファクターの産生が僅かながら認められたものの、同抗体を用いた実験においては、U937細胞の分化に対する明らかな影響は認められなかった。このことは、線毛が細胞分化に直接的に作用している可能性を強く示唆するものである。また今回、臨床分離Porphyromonas gingivalis線毛についてその分化発現作用の差異を検索した。その結果、分離株間において有意な差があることが認められた。よって今後詳細に検討したい。一方、これら作用が発現するためには、まず細胞に線毛が付着しなければならない。そこで、付着機構について検索するためのモデル系として、歯肉細胞を用いてその検討を行った。その結果、線毛の細胞に対する付着は様々な環境要因により制御されていることが明かとなった。
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