Project/Area Number |
08771997
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
小幡 明彦 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (20224298)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | Er:YAGレーザー / 矯正用ブラケット / ボンディング / レーザーエッチング / 圧縮剪断試験 / 歯髄腔内温度変化 |
Research Abstract |
Er:YAGレーザーによるレーザーエッチングを各種行い、従来からの酸エッチング法と比較した。エッチング条件は40msec,50msec,60msecのレーザーエッチングのみ、50msecのレーザーエッチング後酸エッチングしたもの、酸エッチング後50msecのレーザーエッチングしたもの、そしてコントロールとして酸エッチングしたものの6条件である。各エッチング後、ステンレススチールブラケットを便宜抜去された小臼歯に接着し、37℃の水中に24時間浸漬した後、接着力の確認のため圧縮剪断試験を行った。また、抜去歯に同一条件でレーザー照射し、髄腔内の温度測定も行った。その結果、コントロールの酸エッチングと比較し、40msecレーザーエッチングのみによる接着が1%の危険率で有意に小さな値を示したが、他のエッチング条件では有意差はなく約15kgfを示した。 髄腔内温度測定では、冷却水と冷却用空気による霧状水を、照射用チップ先端からレーザー光と同時に噴霧した場合、各出力ともわずか約1℃の髄腔内温度上昇であった。 本実験結果より、Er:YAGレーザーによるレーザーエッチング法は、レーザー単一でも酸エッチングを併用しても、現在行われている酸エッチング法と同等の接着力を有することが確認され、髄腔内は極めて低い上昇温度であったことから、確実でしかも歯髄に対して安全性の高いエッチング法であることが推察された。
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