GPI型NCAMの細胞外放出に関与する新規ホスホリパーゼ
Project/Area Number |
08772080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
青木 淳賢 東京大学, 薬学部, 助手 (20250219)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | NCAM / GPI / ホスホリパーゼ |
Research Abstract |
[目的]我々は、マウス筋細胞株C2C12において、GPIアンカー型タンパクのNCAMが、分化に伴い培養上清中へと切り出されてくることを見出している。この切り出し現象の生体にとっての意義は不明であるが、今回このGPIアンカー型タンパクの切り出しメカニズムに関していくつかの解析を行った。 [方法]C2C12細胞,L細胞,CHO-K1細胞、これらの細胞株に外来性のGPIアンカー型タンパク[胎盤性アルカリ・ホスファターゼ(PLAP)及びポリオウィルス・レセプターとThy1のキメラタンパク(PVR-Thy1)]のcDNAを導入し、酵素活性の測定、あるいは特異的抗体を用いたウエスタン・ブロット法により、培養上清中及び細胞上のタンパク量を定量した。 [結果]1、C2C12細胞,L細胞,CHO-K1細胞のどの細胞株でも培養上清中への切り出しが見られた。2、C2C12細胞での切り出しは、NCAMと、PLAP,PVR-Thy1それぞれのGPIアンカー型タンパクが、同程度の割合で切り出されることが明らかとなった。3、C2C12細胞では、L細胞,CHO-K1細胞に比べはるかに効率良く培養上清中へと出てくる機構が存在することが分かった。これらの結果から、C2C12細胞では、GPIアンカー型タンパクの、細胞外のタンパクの部分ではなく、GPIアンカー部分の構造を認識して切り出しを行う酵素の存在が予想された。現在、どのようなタイプのホスホリパーゼがこの切り出しに関与しているかを検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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