心筋の興奮収縮連関におけるCaチャネルとリアノジン受容体の相互作用に関する研究
Project/Area Number |
08772081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤羽 悟美 東京大学, 薬学部, 助手 (00184185)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 心臓 / カルシウムチャネル / リアノジン受容体 / カルシウム / 興奮収縮連関 / 心筋 / 心室筋細胞 / 細胞骨格 |
Research Abstract |
申請者はまず、L-型Caチャネルとリアノジン受容体の相互作用を、様々な濃度のCaキレート剤(0.2mM Fura-2;2 mM Fura-2;14 mM EGTA plus 2mM Fura-2;10 mM BAPTA)を細胞内に灌流することにより細胞内遊離Caの拡散距離を変えた条件下で(10nm〜>500nm)単離ラットおよびモルモット心室筋細胞を用いてI_<Ca>とCa^<2+>_i-transientを同時測定することにより検討した。その結果、2mM Fura-2または14 mM EGTA plus 2mM Fura-2により細胞内遊離Caの拡散距離を50nm以下に抑えても、L-型Caチャネル刺激により引き起こされる小胞体からのCa^<2+>放出や放出されたCa^<2+>によるL-型CaチャネルのCa^<2+>依存性不活性化のプロセスは疎外されないことを見い出し、L-型Caチャネルとリアノジン受容体は50nm以内の距離で接近して存在することを明らかにした。次に、L-型Caチャネルとリアノジン受容体のcross-signalingへの細胞骨格蛋白系の関与を検討するために、特にSRからのCa^<2+>放出を敏感に反映するL-型CaチャネルのCa^<2+>依存性不活性化に注目し、trypsin、carboxypetidase A、microtubules脱重合促進薬のcolchicine、microtubules重合安定化剤のtaxolの作用を検討した。trypsin、carboxypetidase A、およびtaxolは細胞内灌流により適用した。trypsinおよびcarboxypetidase AはI_<Ca>を増大し不活性加速度を著名に遅らせた。taxolはI_<Ca>の不活性加速度を遅らせる蛍光に加えて、I_<Ca>のrun downを防いだ。colchicine単独の作用は明らかではなかった。現在、。(1)上記の薬物により抑制された不活性化成分がCa^<2+>依存性不活性化であるか、(2)L-型Caチャネルの不活性化とSRからのCa^<2+>放出の関係がどのように変化したか、の2点について検討中である。なお、本実験は奨励研究Aの研究費で購入したデスク型防振台の上に装置を組んで実施した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)