無細胞系を用いたヌクレオソーム構造に特異的なDNA修復機構の解析
Project/Area Number |
08772094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
益谷 央豪 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (40241252)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ヌクレオチド除去修復 / 色素性乾皮症 / ヌクレオソーム / XPC / hHR23B |
Research Abstract |
SV40のミニ染色体を用いた無細胞ヌクレオチド除去修復系の精製因子による再構成を目指し、まず、裸のDNA上の損傷の修復に必要なヌクレオチド除去修復因子を組み換え蛋白質として発現して精製した。これらのうち、XPC-hHR23B複合体について、XPCのみではなく、hHR23Bもヌクレオチド除去修復に必要な因子であることを明かにした。さらに、そのDNA結合活性について解析し、この蛋白質複合体が一本鎖および二本鎖および二本鎖のDNAに強く結合し、さらに紫外線を照射したDNAに強い親和性を持つことを明かにし、これが、DNA損傷の認識に関与していることを示唆した。また、この蛋白質複合体は、細胞内でも、DNAに強く結合していることを確認した。XPF-ERCC1複合体についても、昆虫細胞ウイルスの蛋白質発現系を用いて、発現し、精製することに成功した。この蛋白質複合体は、XPAカラムに強く結合したことからXPAと相互作用すること、また、構造特異的なエンドヌクレアーゼ活性を持つことを明かにした。このヌクレアーゼ活性は、DNA損傷の5′側を切断すると考えられる。すでに、これらのほかに、XPG、RPAを組み換え蛋白質として、またヒト細胞より精製したTFIIHを手に入れており、裸のDNA上における損傷の切り出し反応に必要最小限の因子をそろえることができた。しかしながら、さらにその効率を上げる因子が複数存在していると予想される。現在、これらの因子の同定、および、ヌクレオソーム上の損傷に必要な因子の同定を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)