Project/Area Number |
08772102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村木 克彦 名古屋市立大学, 薬学部, 講師 (20254310)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 血管 / 培養 / イオンチャネル |
Research Abstract |
ラットやウサギ大動脈平滑筋細胞に、ウリジン三燐酸(UTP)やエンドセリン(ET)を投与した時に活性化されるイオンチャネル電流の細胞増殖に伴う変化について検討し、以下の結果を得た。 1 コラゲナーゼ処理により得られたラット大動脈平滑筋細胞にUTP及びETを投与したところ、振動性の内向き電流が活性化された。この電流には主にクロライド電流が関与していた。 2 10%牛血清(FCS)を含む完全培地で、上記細胞を数日間培養しUTP及びETを投与したところ、クロライド電流が活性化された。FCS除去培地で培養した細胞を用いてもほぼ同様な結果が得られた。 以上のことから初代培養平滑筋細胞については、細胞培養に伴うチャネル発現の明確な変化は認められないと考えられる。 一方、ウサギ大動脈由来継代平滑筋細胞株(SM3)やラット大動脈継代平滑細胞を用いて、その培養に伴うチャネル発現の変化についても検討中であるが、これらの細胞にUTPを投与してもクロライド電流は活性化されなかった。少なくとも継代平滑筋培養細胞においては、そのチャネル発現が調整直後の単一細胞のそれと大きく異なっている可能性が示唆された。現在このチャネル発現変化の誘発因子を検索中である。FCS除去培地を用いても同様な結果が得られているので、誘発因子が培養液中の液性因子である可能性は低いと考えられる。 またヒト由来内皮細胞(HET)でも同様な検討を開始したところである。HETに関する実験結果の一部は、現在投稿中である(平成8年度日本脈管作動物質学会で発表済)。
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