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患者の安全面の査定に基づく看護の質評価法の開発-与薬ミスを指標として-

Research Project

Project/Area Number 08772205
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Nursing
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

坂口 三枝子  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90273416)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords質評価 / 与薬ミス / 看護業務環境
Research Abstract

この研究では,病棟の患者数,看護度,使用薬剤量などの「業務環境」が患者の安全に及ぼす影響について調査し,患者の安全面から看護の質を評価する方法を開発することを目的とした。国内の高機能病院の成人一般病棟(17病棟)に勤務する看護職員約300名を対象に,与薬ミスに関する質問紙調査を行った。調査期間は1週間,調査内容は各勤務時間中に気づいた与薬ミスの種類や頻度などである。また同時に,病棟の患者構成と薬剤使用量についても調査して,業務環境と安全性の関連について分析した。調査票の回収数は1650(うち,勤務日は1060),回収率は84.2%であった。1週間のニアミスは138件,ミスは68件,他の人のミスに気付いて未然あるいは迅速に対応したもの(対処行為)は205件であった。
業務環境との関連については,回収率が65%以下の3病棟を除いた14病棟(平均回収率91.8%)を対象に分析した。病棟で必要とされる看護量は,患者数に厚生省の看護度の「観察の程度」で重み付けをしてスコア化したもの(看護度スコア)を用いた。対処行為の回数と看護度スコアとの間には有為な関連が見られ(P<0.05),ナ-スが患者の安全性を高めている状況が推察される。この病院では,与薬ミスのリスクには薬剤使用量よりも看護度スコアの方が影響を及ぼしており,患者の症度に応じた対策(人員配置など)が患者の安全性を高めるのに有効であることが示唆された。
この研究方法を用いると,与薬ミスやニアミスおよび患者の安全性を高める行為(対処行為)は指標化でき,看護業務環境因子との関連を分析することによって個別の方策を立てられることが確認された。「与薬ミス」を単にネガティブなものとして扱うのではなく,ミスをニアミスにとどめている看護機能を評価する指標として扱うことも,患者の安全性を確保する上で重要である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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