Project/Area Number |
08772229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Jichi Medical School, School of Nursing |
Principal Investigator |
内田 広美 自治医科大学看護短期大学, 助手 (30269295)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 尿漏れセンサー / 機能性尿失禁 / 排尿パターン |
Research Abstract |
老人病院入院患者の、個別の排尿誘導時間を設定する指標を見いだすため、以下のように個別の排尿パターンを把握する調査を行なった。 茨城県結城市「結城第2病院」に入院中の機能性尿失禁患者10名に、尿漏れセンサーを24時間装着してもらい、排尿時刻、排尿量などを観察・記録した。その他に入院期間、診断名、排尿状態・排尿動作、失禁に関連する要因および、カッツのADL評価、長谷川式痴呆審査スケール得点などをカルテなどから得た。調査期間は平成9年2月2日から2月4日までの3日間である。結果:1日の平均排尿回数は10回、最少6回、10回以上の頻尿が4名の男性患者がおり、特に臥床でのオムツ交換の際に失禁が集中する傾向がみられた。1日の平均排尿量は1440ml、測定できた範囲で最大1750ml、最少で993mlであり、正常範囲内であることが確認された。平均1回排尿量は147mlであった。0時から8時間ごとに3区分した時間帯での比較では、合計排尿回数の多い順に、16時から23時59分までが106回、8時から15時59分までが99回、0時から7時59分までが88回であった。合計尿量では多い順に、16時から23時59分14985ml、0時から7時59分14679ml、8時から15時59分13546mlであった。これを1回あたりの平均尿量に換算すると、多い順に0時から7時59分167ml、16時から23時59分141ml、8時から15時59分137mlであった。今回、排尿のタイミングを正確に測定しようとしたが、尿漏れセンサーの扱いに慣れていないためか、全体として正確に把握することができず、今後の検討課題である。しかし3日間を通して個別に観察すると頻尿の2名を除いて他の8名は尿意を訴えてきたり、自発的にトイレに行こうとする行動が見られ、援助によっては排尿自立の可能性のあることが示唆された。
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