Project/Area Number |
08780004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 和吉 新潟大学, 教育学部, 助教授 (60270930)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シリコーンオイル / O / Wエマルション / ゲル |
Research Abstract |
〈目的〉シリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン)はヘアコンディショニング基剤などの香粧品をはじめ被服、食品等に幅広く用いられてる。しかし希釈するための適当な溶剤に乏しく、それゆえシリコーンオイルは乳化系で使用されている。また、シリコーンオイルを乳化させる技術は、乳化機などを用いた機械的な手法に頼っている。本研究は水/非イオン界面活性剤テトラエチレングリコールドデシルエーテル(C_<12>EO_4)/イソプロピルミリステート(IPM)/シリコーンオイル(ジメチルオリゴシロキサン)系において自発的乳化が観察できたので報告する。 〈方法〉C_<12>EO_4は日光ケミカルズ社製、オリゴシロキサンは東レダウコ-ニングシリコーン社製、IPMは東京化成製を用いた。相平衡図は所定組成の試料を試験管にとり、じゅうぶん振とうした後恒温水槽(30℃)に静置し、溶解平衡に達した液相の目視観察によって作成した。乳化粒子の形態観察は、微分干渉顕微鏡像をデジタル信号に変換し、コントラスト増強処理をして行なった。 〈結果〉C_<12>EO_4とIPMの等量混合物を一成分と見なした、疑似三成分系の30℃における相平衡図を作成した。この相平衡図から、広い組成範囲でラメラ液晶と過剰の油相が共存した二相系(II_<LC>)を形成するのがわかった。この二相系領域内の特定の組成において、透明な外観を呈するゲルが形成する。このゲルを過剰の水とともに軽く振とうすると、O/W型乳化を得た。得られた乳化の直径は2.3±0.3μmと単分散性が良好だった。また顕微鏡下でゲルと水を接触させると、ゲル/水の界面において乳化滴が形成し、水中へ拡散移動していくのが観察できた。
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