Project/Area Number |
08780048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
八田 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60208535)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 乳酸 / 筋 / 心筋 / MCT1 / 加齢 |
Research Abstract |
乳酸がどの様に代謝されるかを知ることは、運動時の代謝応答を考える上で非常に重要である。最近乳酸の細胞膜通過には、乳酸輸送担体(MCT1)の働きによるところが大きいことが報告されてきている。したがってMCT1の機能やその濃度が、乳酸の代謝を大きく決定する可能性がある。乳酸輸送担体に関する知見は近年ようやく発表されてきたものである、今後の研究の進展が必要である。ここで加齢により、乳酸輸送担体が筋でどのように変化するかを知ることは非常に重要である。そこで本研究では、日齢5日、10日、17日、33日、88日、169日のラットの下肢の筋及び心筋を採取しウェスタンブロットにより乳酸輸送担体(MCT1)の量を求めた。また同様にグルコース輸送担体の中でも、骨格筋のグルコース輸送担体であるGLUT4の濃度も対照として求めた。その結果、生後3週齢まで心筋におけるMCT1濃度は高く、33日齢以降有意に低下していき169日齢では33日齢の6割程度までに低下した。一方ヒラメ筋のMCT1濃度は生後33日齢まで大きく増加し、その後ほぼ一定となる傾向を示した。心筋及びヒラメ筋のGLUT4濃度も同様に生後33日齢まで大きく上昇し、以降変化が見られなかった。代謝に関する酵素量なども、同様に生後数週齢まで大きく増加し成人レベルに達する変化を示すことが、先行研究から報告されている。骨格筋のMCT1はGLUT4や多くの代謝酵素などと同様の加齢による変化を示すと考えられる。一方心筋ではMCT1は逆に生後に低下していくことは、胎児期にも心臓は働いており、この時乳酸を多く利用しているものと示唆される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)