Project/Area Number |
08780057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
清水 紀宏 金沢大学, 教育学部, 助教授 (50196531)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | スポーツ環境 / スポーツ生活 / スポーツ生活経営 |
Research Abstract |
スポーツに関わる財やサービスが、多種多様な機関から供給されるようになった今日、豊かなスポーツ生活の実現にとって、スポーツ生活の環境整備を推進する一方で、スポーツ生活者の生活能力が問われることになる。 そこで本年度は、スポーツ生活の形成過程(スポーツ生活過程)の理論的な検討を中心に行った。まず、スポーツ生活をスポーツ生活者の生産過程として捉え、それは生活において生じたスポーツに関わる要求や欲求の充足過程であり、特にこの過程において展開される財の獲得・処理過程と定義した。このように規定されるスポーツ生活は、スポーツ欲求の充足方法に基づいて4つのパターンに大別される。第一は、スポーツ活動に必要な財・サービスを生活者個人が自ら生産・消費する自給自足的な生活タイプである。第二は、複数の生活者が共同で財・サービスを生産しこれを享受するタイプである。第三は、複数の生活者が公式組織を形成し、この組織(例えば、住民組織や地域スポーツクラブ)が主体となってサービスを生産し、そのサービスを利用するというタイプである。最後の公的・私的なスポーツ経営体から供給されるスポーツ事業を生活者が選択消費するタイプである。現実のスポーツ生活者のスポーツ生活は、これらのタイプの組み合わせによって成立しており、どのタイプの生活をするかによって必要となる生活能力や生活技術(スポーツ生活経営能力)は異なることを明らかにした。例えば、前二者のタイプにおいては、生活者自らがサービスの生産過程を担う主体となることから、財の調達能力や活動内容の企画力等が要求される。一方、第4のタイプにおける生活者の活動は、購入・消費に限定されるため、カネの支払能力や多数のサービス・機関から選択するための情報収集力などが主要な能力となる。
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