第三世界フィールドワークのためのGIS・GPS利用技術の検討
Project/Area Number |
08780133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human geography
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
月原 敏博 大阪市立大学, 文学部, 助手 (10254377)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | GIS / GPS / フィールドワーク / 文化地理学 / 農業地理学 / 事例データベース |
Research Abstract |
平成8年度に行った主な成果・知見を列挙すると以下のとおりである。 アフリカの一農村を対象として、GPSによる位置観測値を含む様々な現地取得データをもとに、既存の5万分の1地図と空中写真、解析図化機を活用して、4種類の主題図を作成した。すなわち、地勢図(等高線間隔2m)、土地利用図(耕地境界と栽培作物)、樹木分布図(樹種と位置、一部区域については樹冠径・胸高直径も含む)、土壌肥沃度分布図(土壌サンプル取得位置、分析結果は未入力)である。また、県レベルの統計・聞き取りデータを用いて、メソ・スケールの分布図、すなわち、民族・言語・人口・市場・農法要素等の分布図も多数作成した。 上記の各主題図の約半数はGISデータ(属性データ+図形データ)としてコンピュータ上に取り込んでおり、一連の作業によって、第三世界フィールドワークでの地図作成作業行程における、GIS・GPS・解析図化技術の活用方法とその有用性、効率と非効率の有り様を確認した。 加えて、昨年度に試作したヒマラヤ地域の農・牧事例データベースの事例数を約60に拡張し、技術要素の分布図の出力を継続した。これに際し、新たに付加した統計解析機能によって、技術要素の分布のみならずその結合度を調べ、代表的な農-牧結合型を抽出する作業に入ることが可能となったので、その作業を進行中である。この試作中のシステムは、分化領域研究に大変有力なツールとなる見通しである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)