Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では、第一段階で英語字幕に処理を施したビデオ教材が作成された。英語の音声の聞き取りに影響を及ぼすと思われる英語字幕の提示の仕方を条件として取り上げ、これを独立変数とし、従属変数としてクローズ・テスト形式の書き取りテストの成績が測定された。 仮説:速聴用の処理を英語字幕に施したビデオ教材で学習したクラスの方が聞き取り能力が伸びる。 方法 使用教材:(1)T.V.News From the U.S.A.[4] (2)Zoom in on Australlia 実験期間:'96,10月第3週 TOEIC リスニング・セクション(プリテスト) 11月第4週(1)Unit5 '97,1月第2週(2)Unit5 1月第4週(2)Unit6(ポストテスト) 被験者:実験群(大学生30人)、統制群(大学生19人) 課題:英語のビデオ教材を見て部分的な書き取りをする課題 条件:英語字幕の条件-視覚的認知条件(字幕処理あり、字幕処理なし) 実験デザイン:実験群に字幕処理あり、統制群に字幕処理なしビデオ各3回提示 結果:プリテストで両群間の聞き取り能力に有意差がないことが確かめられた。実験期間後、学習に使ったのと同じ教材で字幕なしのビデオが両群に見せられ、ポストテストのt検定(df=47,1,5,10%水準)及びU検定(5%水準)では、両群間の成績に有意差は見られなかったが、U検定(10%水準)では有意差が認められた。 考察:仮説は殆ど支持されなかったが、字幕処理は瞬間的語彙認識を促すものなので、この独立変数によって学習者の聴き取り能力が伸ばされるには、学習者には速く話されすぎて普通の字幕では確認できにくい部分を含む教材の選択が重要と考えられる。
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