Project/Area Number |
08780197
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
濱田 博文 熊本大学, 教育学部, 助手 (70274678)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 環境教育 / 大気汚染 / 窒素酸化物 / 硫黄酸化物 / 樹木の浄化能 |
Research Abstract |
《課題I 亜硝酸の簡易分析法の開発》 フィルムケースを用いる従来法では、大気中の亜硝酸の捕集液としてトリエタノールアミンを用いていたが、本試薬は学校現場では入手困難である。そこで、水酸化ナトリウム溶液の利用を検討した結果、低い濃度(0.01〜0.1N)でも十分児童・生徒に大気の汚れ具合を認識させることができる(感度は約2/3に減少)ことがわかった。 《課題II 大気汚染の現状調査》 (1)汚染の現状図の作成:従来法と本改良法とを併用して、熊本県内の主要幹線及び竜田山・江津湖周辺の亜硝酸による大気汚染現状図を作成した。その結果、交通量との間にかなりの相関があることが再認識された。 (2)天候と亜硝酸汚染:大気中の亜硝酸濃度は、(1)夏よりも冬(2)昼よりも夜(3)晴天が続けば続くほど高い数値が、一方(4)降雨後には急激な数値の減少が認められた。 《課題III 樹木の蒸散量と大気浄化能》 (1)下記の方法で、「樹木は大気中から亜硝酸ガスを吸収・除去している」ことを実証することが出来た。 (1)密閉容器内に標準亜硝酸溶液と植物(キンセンカ)を入れて1日放置後、中の亜硝酸ガス濃度を測定する。 (2)樹木の葉に直接ビニル袋(標準亜硝酸溶液を含む)を被せ、中の亜硝酸ガス濃度を数日間追跡測定する。 (2)イチョウ、ヒイラギモクセイ、キョウチクトウおよびマツの葉を採取・乾燥後、少量の水を加えて乳鉢ですりつぶし、得られた液中の陰イオン濃度をイオンクロマト法で測定した。その結果、明確な相関性(どの種類の植物・葉は多量に汚染物質を含むなど)を言及するまでには至らず、現在継続研究中である。
|