Project/Area Number |
08780213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese language education
|
Research Institution | Hiroshima Prefectural Women's University |
Principal Investigator |
安達 太郎 広島女子大学, 国際文化学部, 講師 (50243134)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 終助詞 / モダリティ / 対話 / 伝達 / 「ね」 / 「だろう」 |
Research Abstract |
終助詞は、日本語による円滑なコミュニケーションにおいて重要な役割を持っている。本研究では終助詞の用法、機能を記述的に分析していくことを目的としており、これによって日本語学習者のコミュニケーション能力の向上に資することを目指すものである。 本研究は、終助詞を単独で観察するのではなく、(1)終助詞が付加される文の認識的意味(特にモダリティ的意味)との関連で捉える、(2)終助詞の付加されない場合も重要な伝達様式と考え、分析対象とする、という二点を特徴とする。データとしては、映画のシナリオ、対談といった文字資料、留学生の誤用、テレビ等の対話を収録した映像・録音資料を用いた。 本年度はデータベースの作成を主としたが、これを一部利用して、以下の二つのタイプの研究を行った。 1.終助詞が付加される文の認識的意味を決定するモダリティも意味分析。副詞が文末形式に及ぼす一種の共起制限、認識的モダリティの直前に介入する「こと」「もの」という形式がどのような役割を果たしているかについて考察を加えた。前者は紀要論文として出版、後者は未出版ながら執筆は終了している。また、モダリティ全般についての意味記述を行った『文の述べ方』を森山卓郎氏と共著で出版した。 2.終助詞による伝達に直結した研究。特に「だろう」の伝達的な特徴と終助詞との関連についての分析を現在進行中である。これは、他のモダリティ形式との比較において、「だろう」によって言い切ることにはかなり厳しい条件が課せられることを明らかにしようとするもので、対象となるのは終助詞の付かない文と「ね」である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)