Project/Area Number |
08780252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
大澤 範高 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (30251721)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | シミュレーション / 並列離散事象シミュレーション / 注釈 / プロトタイプベース / オブジェクト指向 / 実時間同期 / GPS |
Research Abstract |
これまでに実装していたプロトタイプベースオブジェクト指向並列離散事象シミュレーション言語「もえぎ」のインタプリタ処理系に、シミュレーションの高速化のための並列離散事象シミュレーション向き注釈機能を導入した。離散事象シミュレーション処理方式をパラメータによって連続的に変化させる機能を有する。また、作成した処理系を通信特性の異なるEthernet接続ワークステーションクラスタ、ATM(Asynchronous Transfer Mode)接続ワークステーションクラスタで動作するようにした。 地理的に分散された分散環境で動作する並列離散事象シミュレーションシステムの振舞いを解析するためには正確なタイミング情報を持ったログデータが必要である。分散環境において正確なタイミングデータを取得するためにGPS基準時刻装置をワークステーションに接続し、高精度時刻同期を得ることを試み、高精度が得られることを確認した。既存のNTP(Network Time Protocol)では、ミリ秒オーダの精度であるが、GPS基準時刻装置からの信号によるワークステーションの時刻合わせによって10μ秒の精度での時刻同期が得られることを確認した。 小規模なシミュレーション問題を対象とし、実行時のログを基に、導入した注釈の効果を評価した。適切な注釈をシミュレーションに対して付与することによって高速化の効果が得られることを確認した。ただし、効果は、シミュレーション対象、シミュレーション環境、シミュレーションへの入力データに依存する。効果的な注釈付与方法の確立および自動的な注釈の付与の研究が今後の課題である。
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