ヘテロ・アーキテクチャ計算機群で動作する並列分散TRSに関する研究
Project/Area Number |
08780261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 晋一郎 名古屋大学, 工学部, 講師 (40240098)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 共有メモリ型計算機 / 分散メモリ型計算機 / 並列分散処理 / 負荷分散 / 項書換え系 |
Research Abstract |
当初の予定を以下に示す. (1)基本処理系の作成 既に,分散OSに用意されているすレッド機構を用いて,1台の計算機上で並列作動する処理系を作成した.この処理系の評価を行ない,その結果を基に,より効率な処理系を実現する.ここで作成する処理系は,項目(2)の並列分散処理系において基本処理系として用いられる. (2)並列分散処理系の検討・作成 項目(1)で作成した基本処理系を用いた並列分散TRSの実現方法に関する研究を行なう.昨年度までに,計算プロセスの分割,サブプロセスの別な計算機への委譲に関しては基本設計が済んでいる.今年度は動的な負荷分散に関して集中的に研究を進める. 基本処理系に関する研究は昨年度までに予備実験が行なわれていたこともあり,計画通り進めることができた.詳細は論文『An Efficient Implementation of Term Rewriting System on a Distributed Memory Architecture』に発表した. 並列分散系の詳細は既に『An Implementation of Term Rewriting System on a Disttributed Memory Architecture』として発表済みのシステムを基にその洗練・改良を行った.また,実際にこのモデルに基づく処理系をAP1000上で作成し,64台のCPUで最大30倍程度処理が高速化されることと,処理系の並列化に対するーバーヘッドは10%程度であることを確認した. 作成した処理系によって,項書換え系の並列性を十分利用することができ,本来の書換えの並列度が少ない場合でもマッチングを並列に行うことにより代数効果を発揮できることが判った.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)