胸部X線像における肺腫瘤影の良無性判別のための診断支援システムの開発
Project/Area Number |
08780344
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Intelligent informatics
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 昭伸 名古屋大学, 工学部, 助手 (80262880)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 胸部X線像 / 肺腫瘤影の良悪性判別 / 画像処理 / 診断支援システム |
Research Abstract |
本研究では,胸部X線像上の肺腫瘤影の良悪性判別を行うための診断支援システムを開発した.このシステムの特徴は,従来用いられてきた画像特徴量に集中度と呼ばれる新しい特徴量を加えて判別率の向上を目指した点にある.また,実際の画像を用いてシステムの能力を評価し,医師の診断結果との関係について調べた.さらに,判別に有効な他の新しい特徴量についても検討を行った.具体的には以下の通りである. (1)システムの開発:ユーザーが,胸部X線像と腫瘤の位置と大きさを入力すると,集中度を含む複数の特徴量を自動測定し,それらが張る特徴空間内視鏡でFisherの線形識別関数によって肺腫瘤影の良悪性判別を行うシステムを開発した. (2)システムの能力評価:実際の臨床の現場で撮影だれた直接撮影胸部X線像80例(良性:40例,悪性:40例)を用いてシステムの判別精度を評価した.その結果,判別率では医師と同程度であることが知られた.また,医師とシステムによる判別結果の違いを検討したところ,医師が誤判別したものの幾つかはシステムによって正しく判別されており,このシステムの出力を医師が参考にすることによって,最終的な判別精度の向上が期待されることが知られた. (3)新しい特徴量の開発:上記の特徴量とは別のさらに新しい特徴量についても検討した.具体的には,腫瘤辺縁の明瞭性に着目し,医師の診断と相関のある特徴量を調べた.現時点では十分な結果は得られていないが,さらに検討を進めることにより,システムの性能を向上させることが期待されている.
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)