Project/Area Number |
08780577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 耕一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10262073)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 分子擬態 / 翻訳終結 / ペプチド鎖解離因子 / GTP結合性タンパク質 / リボソーム |
Research Abstract |
すでに様々なG蛋白質で機能的役割が明らかにされているGドメインの保存アミノ酸配列に変異を導入した。これらのGドメイン機能の欠損が著しいことが予想される変異RF-3はin vivoにおいて発現を誘導すると優勢致死性を示した。RF-3においては他の翻訳伸長因子同様にGTPの加水分解によるGTP->GDPの変換過程が翻訳終結のモード変換に関わるものと考えられる。また、翻訳終結触媒活性を指標とし機能強化型RF-3変異(sra変異)の分離を行いRF-3機能ドメインの検索・解析を行った。sra変異はすべての終止コドンにおける翻訳終結反応を促進する。また、これらの変異はRF-3のアミノ酸配列上の2つの領域に集中して分離され、この領域がRF-3の翻訳終結反応に関わる重要な機能ドメインを形成していることが考えられる。また、GTP結合性翻訳伸長因子との比較解析を行うことにより、RF-3がこれらの翻訳伸長因子に類似する性質を持つものであることが明らかになってきた。 GTP結合性翻訳伸長因子ホモログであるRF-3(真核ではeRF-3)の解析を通じて我々は、全ての生物において、終止コドンの情報の解読機構が機能的・構造的にtRNAに擬態した解離因子とRF-3などの翻訳伸長因子ホモログタンパク質により、センスコドンに対するrRNAと同様な分子的基盤によって行われるという新たな仮説、「RF-tRNA mimicry仮説」を提唱しこれを公表した。
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