Project/Area Number |
08780592
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長浜 正己 徳島大学, 工学部, 助手 (60281169)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | PACE4 / アイソフォーム / プロセシング / 前駆体 / 細胞内局在 |
Research Abstract |
1,PACE4アイソフォームの細胞内分布 前駆体タンパク質のプロセシングプロテアーゼであるPACE4には複数のアイソフォームが存在することが知られている。本研究では、cDNAクローニングにより新しく同定されたアイソフォームであるPACE4Eを中心として、これらのアイソフォームの細胞内局在および分泌動態の違いについての解析を試みた。培養細胞による発現系を用いた解析では、従来から知られていたPACE4Aと同様にPACE4Eも種々の前駆体タンパク質に対してプロセシング活性を示した。しかし、PACE4が細胞外に分泌されるのに対して、PACE4Eはほとんど分泌されることなく細胞内に保持された。また蛍光抗体法による解析では、PACE4A、PACE4Eともに、細胞内では主としてゴルジ/トランスゴルジネットワークに存在していた。このことから、PACE4AとPACE4Eはそれぞれ細胞外または細胞内において異なる生理機能を分担している可能性が示唆された。 2,PACE4Eの細胞内保持機構 PACE4Eの構造の特徴は、そのC末端に疎水性に富むアミノ酸配列を持つことである。そこで、この領域とPACE4Eの細胞内保持機構との関係を調べるために、PACE4EのC末端欠失ミュータントを作成して培養細胞内にて発現させたところ、PACE4Eは培地中に分泌されるようになった。このことから、PACE4Eの細胞内保持にはC末端領域と膜との相互作用が関与することが示唆された。現在、この相互作用の具体的なメカニズムを解析中である。
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