ヌクレオチド除去修復を制御する因子の検索とその制御機構の解析
Project/Area Number |
08780653
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前川 隆文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90273721)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | p53蛋白質 / 細胞周期 / ヌクレオチド除去修復 / THIIH / XPC / XPG |
Research Abstract |
ヌクレオチド除去を制御する因子の検索およびその制御機構の解明 p53蛋白質は、紫外線などによりDNA損傷が起こった場合、細胞周期を止め、DNA修復を起こさせる過程に働き、またそれ自身DNA切断活性を持つことが報告されており、DNA損傷修復反応に直接関与していることも考えられる。そこで今回、哺乳類細胞の抽出液による無細胞ヌクレオチド除去修復系に対するp53蛋白質の影響を検討した。p53については、昆虫細胞より精製した組換え蛋白質を用いた。p53蛋白質の量依存的に、ヌクレオチド除去修復活性が促進された。無細胞ヌクレオチド除去修復系においてヌクレオチド除去修復反応を、損傷部位の切断までと、それ以降のDNA合成反応の2段階に分けることができるが、p53蛋白質の促進効果は、後者の段階で見られた。現在さらに、この後者の反応に関与する蛋白質群のいずれかとのp53蛋白質の相互作用がないかを検討している。 ヌクレオチド除去修復に必須な因子であるTFIIHの構成サブユニットのひとつであるMO15は、サイクリン依存性キナーゼ(cdk)をリン酸化して活性化するcdk活性化キナーゼであることが報告された。TFIIHは、MO15に起因するキナーゼ活性を持っており、細胞周期との関連性が示唆される。そこで今回、XPCおよびXPG蛋白質のTFIIHによるリン酸化、および活性に対する影響を検討した。XPCおよびXPGは昆虫細胞より精製した組換え蛋白質を用いた。XPC、XPGともに検出できるレベルでTFIIHによってリン酸化された。XPGが持つ構造特異的DNA切断活性は、このリン酸化によっては影響を受けなかった。しかし、ATP非依存的にTFIIHによってXPGの構造特異的DNA切断活性が促進された。現在さらに、XPC、XPGのリン酸化フォームの違いによる他のヌクレオチド除去修復因子との相互作用の差異などについて検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)