Project/Area Number |
08780700
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福井 彰雅 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80262103)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アクチビン / フォリスタチン / アフリカツメガエル / 卵母細胞 / 全コロイド |
Research Abstract |
両生類初期胚では中胚葉誘導、神経誘導といった一連の誘導現象にアクチビンなどのTGFβスーパーファミリーに属するタンパク質因子が強く関与していることが報告されている。すでに初期胚中にアクチビンおよびフォリスタチンがタンパク質の形で存在していることは証明したが、これらの分子の蓄積機構については分かっていない。この研究ではアクチビンの活性化機構に先立ち、まずアクチビンおよびフォリスタチンの卵母細胞への蓄積機構について卵母細胞のin vitro培養系を用いて調べた。 アクチビンA、Bおよびフォリスタチンを^<125>lでラベルし、これらの卵母細胞への取り込みを観察した。アルビノのツメガエルを用い、^<125>lラベルしたアクチビンおよびフォリスタチンを取り込ませた卵母細胞の切片を作製し、このオートラジオグラフィをとった。この結果、アクチビンやフォリスタチンは確実に卵母細胞の細胞質中に移行することがわかった。この時、コントロールのBSAの取り込みは全く観察されなかった。この結果より、アクチビンおよびフォリスタチンが卵母細胞内に取り込まれることが判明したが、これらの細胞質中での局在に関しては不明である。そこで、アクチビンおよびフォリスタチンを金コロイドでラベルし、この取り込みを調べ、卵母細胞内への蓄積を電子顕微鏡を用いて観察した。この結果、金コロイドは卵母細胞中へ取り込まれ、最終的に卵黄顆粒に移行することが示された。これらの結果はアクチビンおよびフォリスタチンが卵母細胞外から取り込まれ、卵母細胞中の卵黄顆粒に蓄積されることを示唆する。今後はこれら卵中に蓄積されたアクチビンの活性化機構について研究を進める予定である。
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