Project/Area Number |
08780735
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
渡邊 栄治 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30250252)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | グリア細胞 / ナトリムチャンネル / 遺伝子ターゲッティング / ノックアウトマウス / アストロサイト / シュワン細胞 |
Research Abstract |
グリア細胞は従来、神経細胞の機能を支持、修飾するという補助的な細胞であるとされ、情報伝播を担う活動電位を生じることはない。ところは、近年アストロサイト、シュワン細胞といったグリア細胞においても電位依存性ナトリウムチャンネルが発現し、機能していることが確認された。本実験の目的は、グリア細胞に特異的に発現している電位依存性ナトリウムチャンネル(NaG)遺伝子が欠損したマウスを作製することにより、その生体内での機能を探り出すことにある。本年度はその準備期間にあたり、まずはじめにNaG遺伝子クローンをマウス遺伝子ライブラリーから単離し、その遺伝子構造を明らかにした。引き続き、開始コドンを含むエクソンにネオマイシン耐性遺伝子を導入することで遺伝子ターゲッティングベクターの構築をおこなった。また、NaG遺伝子の発現パターンを解析する目的で開始コドン直下にフレームを合わせてβ-ガラクトシダーゼを挿入した遺伝子ターゲッティングベクターの構築も同時におこなった。ネオマイシン挿入型ターゲッティングベクターをエレクトロポレーションにより、ES細胞に導入し、384個のネオマイシン耐性ES細胞クローンをサザンブロットによってスクリーニングをおこなったところ、2個の相同組換えクローンを確立した。これら相同組換え体ES細胞をマウス8細胞期受精卵に打ち込み、キメラマウスの作製をおこなった。その結果、コートカラーの判断から、ES細胞の貢献度が高いキメラを8匹確立した。現在、これらキメラマウスと野生型マウスとの交配をおこなっており、F1ヘテロマウスの樹立を目指しているところである。
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