Project/Area Number |
08780741
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
永野 隆 新潟大学, 脳研究所, 助手 (70272854)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 神経回路成熟 / シナプス蛋白 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
本研究は、発達時期の異なる脳シナプス膜画部を用いて作成した2種の抗体で脳の遺伝子発現ライブラリーを差分スクリーニングし、神経回路の形成・成熟に関わる新たな蛋白の遺伝子を得ようとするものである。実験は(1)スクリーニングに用いる抗体の作製、(2)遺伝子発現ライブラリーの準備、(3)抗体を用いたライブラリーのスクリーニング、(4)遺伝子の単離とその構造(塩基配列)の解析、(5)遺伝子産物(蛋白)の機能の解析の5段階に大別され、8年度は(3)・(4)を中心に実施した。 生後1日目のラット脳シナプス膜画分由来の抗体および生後90日由来の同様の抗体を用いて、生後90日ラット脳より作製した遺伝子発現ライブラリー5×10^5クローンをスクリーニングした。生後1日由来の抗体より生後90日由来の抗体と強く反応する93クローンを選び出してそれぞれの塩基配列を調べたところ、シナプシンIb、シナプトフィジン、MAPIA、ホスホニューロプロテイン、ジィンクフィンガー蛋白等の既知遺伝子とともに4クローン3種類の未知遺伝子が同定された。ノーザン解析を行ったところ、その3種の未知遺伝子mRNAはそれぞれ約9.5Kb・3.5Kb・3.2Kb大きさであった。引き続いてその3種類の未知遺伝子cDNAの全長を得るべくスクリーニングを行っており、これまでに3種のうち後2者の遺伝子についてはほぼ全長のクローニングに成功した。約9.5Kbの大きさの未知遺伝子についてもcDNA全長を得るべく研究を続けている。
|