Project/Area Number |
08780762
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本間 俊作 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (20261795)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | GDNF / 細胞死 / アポトーシス / 脊髄 / 鶏胚 |
Research Abstract |
初期の鶏胚に存在する可能性があるgilal cell line-derived neurotrophic factor(GDNF)を単離するためにreversetranscriptase polymerase chain reaction(RT-PCR)を行った。孵卵開始後1日半の鶏胚からpoly-A-RNAを集め、oligo-dTをプライマーに用いてfirst strand cDNAを合成し、sense primer(5′-TGTCTGCCTGGTGTTGCT-3′)とantisense primer(5′-ACATCCACACCGTTTAGC-3′)をプライマーとして用いてPCRを行った。その結果、約650bpと約550bpのPCR産物を得ることができた。これらの産物の塩基配列は、Gene Bankの検索の結果、ヒトやラットGDNFの塩基配列と有意に相同性(約70%)があることが判った。また短い産物は、長いPCR産物から100bp損失した、おそらスプライスバリアントであることも判った。 鶏GDNFのcDNAについてはこれ迄に報告がないことから、全長にわたるcDNAを単離するために鶏初期胚のcDNAライブラリーの作成を行いスクリーニングを行ったが、陽性のクローンを得ることはできなかった。 現在、引き続きライブラリーのスク-リ-ニングと、胚のなかでのGDNF mRNAの局在を調べるために、PCR産物をプローブとして用いてin situ hybridizationを行っている。これまでの予備的な実験では、脊髄の底板にシグナルを観察したが、再現性のある結果を得ることはこれまでにできていない。 以上の結果は、発生の初期の鶏胚においてもGDNFが発現していることを示し、そして神経栄養因子以外の新しい役割を果していることを示唆している。
|