Project/Area Number |
08780802
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
坪田 裕司 和歌山県立医科大学, 医学部・第二生理学教室, 助手 (50197761)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 筋小胞体 / クレアチンキナーゼ / 疾患モデル動物 / 蛋白欠損 / 筋疾患 / CKM鎖 / clystal myopathy |
Research Abstract |
本研究では、dystal myopathy、筋緊張性dystrophy及びカルニチン欠損症型筋萎縮症の疾患モデル動物であるB6CBA/J-cro系統マウスを用いて、これまでの研究によりcroマウスで欠損する蛋白について、アミノ酸配列の解析結果と特異抗体を用いた解析結果からこの蛋白が筋小胞体結合CKM鎖である可能性が強く示唆されているので、この点をさらに追求し、筋疾患発症機序及び、正常筋における筋小胞体結合型CKの生理学的意義について考察するために以下の実験を行ない成果を得た。 材料に本講座で系統維持されているB6CBA/J-cro系統および市販ICR系統マウスを用いた。既報に従い、後肢筋ホモジェネート、血清はそのまま、筋小胞体分画は骨格筋より分画したペレットを溶解液で浮遊させた物を材料として、カラムクロマトグラフィー法を用いてCKM蛋白を精製し、10-20%nativeアクリルアミド濃度勾配ゲルを用いた移動度について各試料・分画間で比較検討した結果、明確な差異は検出されず、croマウスCKに筋小胞体での欠損を示唆すると考えられる変異や蛋白表面電荷に影響をもたらす変異は認められなかった。これらの結果と、同材料を用いて3領域に分けてPCR法を用いた直接配列決定法によるcroマウスゲノムのCKM部分の配列解析の結果から、筋小胞体分画におけるCKM欠損に由来するものと考えられる筋CK活性低下と筋収縮時の筋小胞体におけるエネルギー代謝の問題と筋脱力との関連について、および正常筋における筋小胞体結合型CKM鎖の生理学的意義について考察された。
|