Project/Area Number |
08780824
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
松澤 有希子 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (10273335)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 局所誘導 / マグネットソーム / 磁性細菌 / SQUID |
Research Abstract |
薬物と生物由来のマグネットソームとの複合体を薬剤として用いれば、薬剤の局所誘導、正確な薬剤の位置情報を得られることが期待される。しかし、これまで報告されているマグネットソームを有する細菌の多くは微好気性であり、細胞の培養が非常に難しい。そのため、今回培養がより容易な細菌を検討するために、好気性でしかも磁石に応答する鉱物を有する細菌(Acidipphilium rubrum)の外観とその磁性の形態について研究をした。電子顕微鏡(TEM)では球、楕円、ゴ-スト形の細菌の形が観察された。細菌は、光学顕微鏡ではほとんどが細胞質が透けて観察されるが、Acidipphilium rubrumは球状のものは全体が真っ黒であり、楕円体形のものでも黒い固まりが観察された。一方、これまで報告されているマグネットソームは直方形であり、また細菌自体も磁石との反応がよい。しかし、Acidipphilium rubrumは磁石との反応性がほとんどみられなかったが、抽出されたマグネットソームに弱い磁性が存在した。また電子顕微鏡では、電子密度の高い、定型のものは観察されず、これまで報告されているマグネットソームとは異なるものであることが考えられる。ただ、培養条件によっても異なることが考えられ、今後検討の必要があるものと考えられる。 マグネットソームには分散性の良さと抽出しやすさが重要になってくる。今後、より培養条件が簡単で、大量培養しやすい細菌の発見と、その細菌中の含まれるマグネットソームの磁性も含めた特性をさらに検討する予定である。
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