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海産多毛類エラコの発生段階におけるバナジウムの蓄積動態の検討

Research Project

Project/Area Number 08833011
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section時限
Research Field 海洋生物学
Research InstitutionIshinomaki Senshu University

Principal Investigator

大越 健嗣  石巻専修大学, 理工学部, 講師 (60201969)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords多毛類 / エラコ / バナジウム / 濃縮 / 発生
Research Abstract

目的:著者らのグループは環形動物、多毛類のエラコがホヤに賢とも劣らない濃度のバナジウムを濃縮していることを発見した。エラコの発生については報告がなく発生のどの段階からバナジウムの濃縮が見られるのか全く知られていない。
そこで本研究では、まず(1)エラコの発生段階を明らかにし、次に(2)発生の各段階のサンプルについて放射光のマイクロビームを用いた蛍光X線分析を行い、発生段階別および部位別のバナジウムの濃縮について検討し、発生過程でのバナジウムの蓄積動態を明らかにすることを目的とした。
方法:まず,卵や精子を保有する親個体を採集し、加温刺激および干出刺激などの人為的な放卵・放精誘発を行い卵と精子を採取,人工受精により受精卵を得た後,発生の各段階別のバナジウム分析サンプルを採集した。マイラー膜などの試料膜の上にサンプルを貼付し,文部省高エネルギー物理学研究所放射光実験施設ビームライン-4Aで,エネルギー分散型シンクロトロン放射蛍光X線分析装置の通常ビーム(ビーム径:100-200ミクロン)モードとマイクロビーム(ビーム径:約5ミクロン)モードでバナジウムの分析を行なった。
結果:卵,精子,受精卵,浮遊幼生期のサンプルからは検出限界以上のバナジウムは確認されなかった。着底後の鰓冠形成初期の個体から成体と同様に鰓冠にバナジウムの濃縮が認められた。それ以外の組織のバナジウム濃度は低かった。したがって、エラコにおけるバナジウムの濃縮は着底直後の鰓冠形成時から起るものと考えられる。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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