Project/Area Number |
08835020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 時限 |
Research Field |
咀嚼
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
倉橋 昌司 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (40002224)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 咀嚼 / 耳下腺アミラーゼ / デンプン消化 |
Research Abstract |
1.固形食摂取ラットと同組成の粉末食摂取ラットでは、2週間の摂食期間中の摂食量、飲水量および体重増加のいずれの項目も両群の間で有意の差は見られなかった。一昼夜絶食後の唾液腺重量は、粉末食群におい耳下腺の有意な減少、舌下腺の著明な増加が見られた。また耳下腺および膵アミラーゼ活性は両者とも固形食群と粉末食群の間で有意な差は見られなかった。 2.粉末飼料にその2倍量の水を加えて作製した液状食を2週間摂取させたラットでは、固形食摂取群に比較し、摂取量および体重増加の有意な増加が見られた。また耳下腺重量およびアミラーゼ活性の著明な減少、加えて膵アミラーゼ活性の有意な減少も見られた。一方、液状食摂取群の舌下腺重量は粉末食摂取群の場合と異なり、固形食摂取群に比較しても有意に減少していた。 以上の結果から、固形食の咀嚼に伴う口腔内の種々の刺激が、耳下腺および膵の外分泌機能の維持および耳下腺アミラーゼ分泌刺激を介して胃内デンプン消化に重要な役割を果たしていること、また粉末食摂取は咀嚼の必要はないが、嚥下されるためには固形食と同様の一定の水分を必要とするため、咀嚼以外の口腔内感覚刺激が唾液分泌機能の維持に関与することが示唆された。また、咀嚼に伴う感覚刺激と粉末食摂取に伴う感覚刺激の様式はかなり異なっており、咀嚼刺激は交感および副交感神経の両遠心性自律神経系を刺激するのに対して、粉末食摂取に伴う刺激は主として副交感神経系の興奮をおこすことが示唆された。
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