IL-7レセプター欠失マウスによるリンパ球初期分化機構の解析
Project/Area Number |
08839004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 時限 |
Research Field |
免疫の制御機構
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
生田 宏一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90193177)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | サイトカイン / レセプター / 標的遺伝子組み換え / T細胞 / トランスジェニックマウス / 胸腺 |
Research Abstract |
インターロイキン7(IL-7)レセプター欠失マウスでは、リンパ球の初期分化が著しく障害されている。中でもγδT細胞は完全に欠失する。さらに、このマウスではT細胞レセプター(TCR)γ鎖遺伝子のV-J組み換えが障害されている。しかしながら、γδT細胞の胸腺内における増幅や末梢における維持そのものにIL-7が必要である可能性も否定できない。そこでこの可能性を検証するために、すでに組み換えを起こしたTCRγδトランスジェニック(Tg)マウスとIL-7レセプター欠失マウスを交配して、IL-7レセプター欠失マウスにおけるトランスジェニックγδT細胞の分化と維持を解析した。TCRγδトランスジーンとしては、皮膚のγδT細胞であるThy-1陽性dendritic epidermal T cells(DETC)由来のVγ3Vδ1TCRを用いた。Tg+IL-7R-/-マウスの胸腺においてトランスジェニックγδT細胞は検出されたが、その絶対数はTg+IL-7R+/-トランスジェニックマウスに比べて減少していた。次に、抗Thy-1抗体を用いた免疫組織染色により、Tg+IL-7R-/-マウスの皮膚上皮においてDETCは完全に回復していた。一方、Tg+IL-7R-/-マウスの脾臓と小腸上皮においてγδT細胞は検出されたが、その絶対数と胸腺と同様にTg+IL-7R+/-マウスに比べて減少していた。これらの結果から、IL-7レセプターはトランスジェニックγδT細胞の胸腺における増幅に必要であるが、皮膚上皮におけるDETCの生存・維持には必須ではないことが示された。また、IL-7レセプターは脾臓や小腸上皮における増幅や維持にも必要である可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)