Project/Area Number |
08839007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 時限 |
Research Field |
免疫の制御機構
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
村口 篤 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20174287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 啓子 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50272927)
岸 裕幸 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60186210)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | T細胞受容体遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / 遺伝子再構成 / リコンビナーゼ / RAG / プロモーター / 転写調節 / サイトカイン |
Research Abstract |
(1)RAG遺伝子の一部をプローブとして、ヒトRAG1ゲノム遺伝子を単離し、その構造およびプロモーター部位の解析を行った。RAG1の基本的転写を調節する塩基配列はRAG遺伝子第1エクソンの上流約100bpに位置するCCAATであった(Kurioka et al.Molecular lmmunol.1996)。 (2)RAG1遺伝子の近傍のクロマチン構造をDNAase超感受性(HS)によって決定した。その結果、RAG1遺伝子の発現と相関するHS部位が数個あることが明らかとなった。これらのHS部位(プロモーター部位)をRAG1遺伝子を発現していない細胞に導入するとプロモーター活性があることが確認された。このことより、RAG1遺伝子の特異的発現はプロモーター領域のクロマチン構造の変化に依存することが明らかとなった(Kitagawa et al,Blood,1996)。 (3)ヒトのリンパ球前駆細胞株を骨髄由来ストローマ細胞とサイトカインで刺激するとRAG遺伝子の発現が誘導されることを示した。また、その発現にはストローマ細胞上の分子とリンパ球前駆細胞の直接接触が必須であることを示した。さらにRAG遺伝子の発現とリコンビナーゼ活性が相関することを組み替え基質を用いて検証した(Tagoh,et al.Blood 1996)。 (4)ディファレンシャルディスプレイ法を用いてストローマ細胞に発現しRAG遺伝子の発現を促進する新しい遺伝子を単離することに成功した。遺伝子の発現実験によりこの遺伝子がRAG遺伝子の発現に関与することが示された(Tagoh et al.BBRC,1996)。
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