プレB細胞増殖刺激因子(PBSF)の免疫系形成における役割の解析
Project/Area Number |
08839024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 時限 |
Research Field |
免疫の制御機構
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Maternal and Child Health |
Principal Investigator |
長澤 丘司 大阪府立母子保健総合医療センター, 研究所, 主任研究員 (80281690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 進昭 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 部長 (10250341)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ストローマ細胞 / プレB細胞 / ケモカイン |
Research Abstract |
研究代表者らは以前CXCケモカインPBSF/SDF-1をプレB細胞増殖刺激因子として単離し、その遺伝子欠損マウスを作成した。PBSF/SDF-1欠損マウスは胎生期から周産期までに致死となったため、胎生期のB細胞造血をFACS,コロニーアッセイにより解析したところ、胎生期のB細胞造血の中心臓器である肝ではPBSF/SDF-1欠損マウスのB細胞前駆細胞はプロB細胞、プレB細胞共に著滅していた。更に野生型マウスで胎生17日頃より見られる骨髄でのB細胞前駆細胞も欠損マウスではほとんど認められなかった。 一方FACS解析による胎生18日の胸腺内のT細胞前駆細胞数は欠損マウスにおいて著差が認められなかった。以上の結果より本研究はCXCケモカインPBSF/SDF-1がB細胞造血に必須のサイトカインであることを明らかにした。尚、同時にPBSF/SDF-1欠損マウスの未分化前駆細胞,骨髄球系前駆細胞が胎児肝でほぼ正常であったが骨髄で著滅しておりPBSF/SDF-1が骨髄での骨髄球系細胞造血にも必須であることを明らかにした。 更に本研究はdegenerate PCR法を用いてマウス膜7回貫通G蛋白結合型受容体CXCR4を単離し、これがPBSF/SDF-1の受容体の一つであることを明らかにした。これらの研究はB細胞の生成や造血にケモカイン及び膜7回貫通G蛋白結合型受容体システムも必須であるという新しい概念を提起した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)