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“いじめ"のディスコース研究-いじめに対処する教育プログラム作成の試み-

Research Project

Project/Area Number 08871016
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionHokkai-Gakuen University

Principal Investigator

小島 康次  北海学園大学, 教養部, 教授 (00161919)

Project Period (FY) 1996 – 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1996: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywordsいじめの四層構造論 / 進化したいじめ / 黒幕型いじめ / 古典的いじめ / 現代型いじめ / 傍観者の視点 / いじめ / 投影的手法 / 意識の構造 / 作文課題 / 中学生の意識 / 学級集団
Research Abstract

平成8年度は、これまでの研究から知られているいじめの四層構造論よりもさらに進化したいじめの形態が予備調査(大学生対象)には見られ、リーダーといじめっ子が同一人物である黒幕型いじめとして新たな定式化が必要であるとする中間報告を行った。しかし、現役中学生を対象とする本調査(郡部と都市部の中学生対象)の結果は、必ずしもそうしたいじめのイメージを示さなかった。実際には、古典的いじめと現代型いじめ(例:四層構造的いじめ)が混在している状況であり、郡部に古典的いじめが多く、都市部に現代型いじめが多く見られる。予備調査との相違は、大学生が過去の経験のみでなく、現代の先鋭的ないじめに関する情報を元にしてストーリーを構成しているのに対して、中学生は経験にもとづくものが多かったことによると思われる。また、大学生は様々な中学(進学校を含む)を経験している者の集まりであり、超現代的ないじめに接する機会があったものと考えられる。他方、中学校の調査対象は、郡部1校、都市部1校と限られたために、特定の学校の状況が結果に強く影響した可能性がある。郡部と都市部で際立った違いが見られたのは、傍観者の視点の取り方である。郡部では、傍観者がいじめられっ子に近い心情を示すような記述が多かったのに対して、都市部の傍観者は、いじめっ子の視点に立った記述が多かった。これは、現代型のいじめが傍観者がいじめっ子の側に無意識に立っていることによって持続的で陰湿化している実態と符合するものである。
郡部では教師に対する批判的な記述(見てみぬふりをする等)が一定数見られたのに対して、都市部ではほとんど見られず、逆に教師の積極的介入による解決という郡部ではあまり見られない結末が一定の割合で見られ、実態を反映している面と同時にこうした調査方法(無記名ではあるが教師の目に触れる作文)の限界を感じさせる結果となった。

Report

(2 results)
  • 1997 Annual Research Report
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 小島康次、菊地弘明: "大学生の意識からみた“いじめ"の実態" 開発論集(北海学園大学開発研究所). 59. 49-63 (1997)

    • Related Report
      1997 Annual Research Report
  • [Publications] 小島康次・菊池弘明: "大学生の意識からみた“いじめ"の実態" 北海学園大学開発論集. 59. 49-63 (1997)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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