Project/Area Number |
08871019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Hamamatsu University |
Principal Investigator |
田中 堅一郎 常葉学園浜松大学, 国際経済学部, 講師 (80212033)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | セクシャル・ハラスメント / 性役割態度 / 心理学的研究 |
Research Abstract |
本年度の研究は、昨年度(平成8年度)の文献研究から得られた知見や課題をもとに、以下の3点について行われた:1.昨年度の終わりから今年度にかけて、女子大・短大生、および民間企業従業員等(社会人)を対象にセクシャル・ハラスメントに関する調査を行った。 2.セクシャル・ハラスメントを行いやすい男性の特性についての調査を行った。 3.企業(職場)におけるセクシャル・ハラスメントと従業員への影響に関する調査を行った(この調査はまだ進行中である)。 1.昨年度の文献研究をもとにして、セクシャル・ハラスメントを4分類(Gender harassment、Seductive behavior、Sexual coercion、Sexual imposition)して、各区分について具体的な行為をとりあげ、全部で20項目からなるセクシャル・ハラスメント評定尺度を作成した。調査の結果、ほとんどの評定において性差が見出され、それは特に職場などでよくありがちな行為(「きわどい性的なギャグやジョークを聞かされる」等)に著しかった。また、性役割態度が男女平等主義である回答者は、そうでない回答者よりもセクシャル・ハラスメント行為をより“深刻"で“許されない"と評定しやすかった。さらに、社会人回答者の方が大学・短大学生回答者よりも、セクシャル・ハラスメント行為に対する評定は厳しかった。なお、この調査結果は平成9年9月に学会(日本社会心理学会第38回大会、日本心理学会第61回大会)に発表され、論文にまとめられた(「国際経済論集」,第4巻,pp.191-202)。 2.イリノイ州立大学のJohn Pryorによって作成されたセクシャル・ハラスメントを行いやすい男性かどうかを測定する尺度(Likelihood to Sexual Harassment Scale:LSHスケール)を、本人の許可を得て邦訳し、日本語版を作成した。なお、これについての調査結果は平成10年10月開催の日本心理学会第62回大会に発表予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)