超音速自由噴流を用いて作製したパラ水素単結晶の高分解能マトリックス分光
Project/Area Number |
08874063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ダイオードレーザー分光器 / 真空チャンバー / 固体水素 / 断熱膨張 |
Research Abstract |
我々が計画した実験を遂行するには、全く新しい実験装置のセットアップが必要であった。今年度、研究をサポートする大学の設備の不足による様々な遅延の結果として一連の装置の組立ては完全にはなされていないが、大きな進展が見られた。我々の実験装置のうち以下の部分が完成している。 (1)ダイオードレーザー分光器のセットアップ:分光器が改良され新たに4つのダイオードが取付けられた。この改良で今や850〜1500cm^<-1>のスペクトル範囲がカバーできるようになった。また高分解ダイオードレーザー分光についての経験的技術を得るため、スタティックセル中のファンデルワールス分子及びスーパーソニックジェットの研究を目的としてNRCC(National Research Council of Canada)との共同研究を行い、そのダイオードレーザー分光の優れた感度と分解度によってCO-HeとCO-Ne錯体のスペクトルを得ることに成功した。 (2)真空チャンバーの組立て:断熱膨張のための真空チャンパーが設計され、組立てが進行中である。現在までに拡散ポンプ・ゲートバルブ他を含む部品が組立て準備に入っており、チャンバー本体は工場にて建造中である。これら全ての部品が揃えば、チャンバーは完成する。 これは我々の一年間の最終的な報告ではあるが、このステージでプロジェクトが終了することを意味するものではない。我々は分子線を用いた固体水素の生成へと実験を進めていく予定を立てている。新しい実験結果を得るには時間が必要ではあるが、将来、より大きな成果が得られるものと確信している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)