Project/Area Number |
08875099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
武政 剛弘 長崎大学, 工学部, 助教授 (70039684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 康弘 長崎大学, 環境保全センター, 助手 (00212928)
松田 浩 長崎大学, 工学部, 助教授 (20157324)
北村 等 長崎大学, 水産学部, 助教授 (60108347)
古本 勝弘 長崎大学, 工学部, 教授 (50037892)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 多孔質コンクリート / 水質浄化 / 臨海域 / 生物付着 / カルシウムイオン / 栄養塩類 |
Research Abstract |
多孔質コンクリートの生物付着特性と有機物質や窒素、燐などの栄養塩類の浄化効果を確かめるために、閉鎖性水域である長崎県大村湾の形上湾に多孔質コンクリートで作製した供試体を設置し調査した。また、実海域における多孔質コンクリート構造物の浄化特性とそれより溶出するカルシウムの影響について調べるために、実際の海水を用いた室内実験を行った。 その結果、多孔質コンクリート供試体を実海域に設置後1カ月から大型付着生物の付着が確認され、多孔質コンクリート供試体の生物付着特性は実海域周辺の通常のコンクリート護岸の生物付着状況と比較して、多孔質コンクリートの供試体の方が明らかに多いことから、多孔質コンクリートが実海域において良好な付着基盤となりえることが明らかとなった。また、多孔質コンクリート供試体の内空部において、NH_4-N-NO_2-N→NO_3-Nという酸化反応が起き易い環境が形成されており、多孔質コンクリート供試体中空部には、供試体外部と比べて有機物や燐の蓄積が確認された。さらに、多孔質コンクリートはカルシウムの溶出量が多く、10倍量の海水中では多孔質コンクリートの重量の約0.5%が溶出し、その溶出されたカルシウムは、水中に溶存しているリン酸イオンをカルシウム塩として沈殿化させる働きがあり、同時に溶出されるアルカリはこの沈殿化を起こさせるのに必要な要素であることがわかった。 以上のことから、多孔質コンクリート供試体を閉鎖性水域である大村湾の形上湾に設置することにより、その供試体内部および周辺において有機物や窒素、燐等の物質の循環が起きていることが推測され、今後の調査ならびに研究を要するが水質を浄化できる可能性を見い出した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)