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ヘテロ原子の1,2-移動によるビニリデン錯体を鍵活性種とする触媒反応の開発

Research Project

Project/Area Number 08875177
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Synthetic chemistry
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

茶谷 直人  大阪大学, 工学部, 助教授 (30171953)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywordsルテニウム / エンイン / 一酸化炭素 / シクロカルボニル化
Research Abstract

ヘテロ原子の1、2-移動によるビニリデン錯体の生成経路に関しては、反応例自体がわずかに1例しかないため全く未知であった。したがって、それを含む触媒反応の設計はひじょうに困難であった。研究の進め方は、ある程度発見準拠型で進められた。すなわち、反応が進むであろうある程度確率の高い反応を設計するが、数多くの実験の積み重ね、それによって得られた知見、経験をもとに、さらに反応設計の改善を行う、これを繰り返しながら新触媒反応の発見に導く。これは、申請者のグループが得意とする研究の進め方の一つであった。すなわち、今まで、全く報告例のない研究領域であり、また、実績もない未踏領域であった。したがって、予想をしなかった全く新しい触媒反応を見いだす可能性があった。実際、ヘテロ原子の1、2-移動によるビニリデン錯体の瀬性を経由する触媒反応の開発途上、ルテニウムカルボニルを触媒とするエンイン類のシクロカルボニル化反応を見い出した。コバルトカルボニルを用いた類似の反応が知られており、Pauson-Khand反応と呼ばれているが、その大部分は量論量のコバルト錯体を用いた反応例である。最近、チタンを触媒とする類似の反応が報告されている。しかし、ルテニウムを触媒とする反応は報告例がなく、本反応が初めての例である。以上、当初目的とした反応ではなかったが、新しい触媒反応を見い出すことができた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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