マウス神経胚に発現するSOX遺伝子群のcDNAクローニングと機能解析
Project/Area Number |
08877004
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平岡 芳樹 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80218768)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 神経胚 / 発生 / SRY / HMG box / DNA結合 / ロイシンジッパー / SRY遺伝子 / Sox遺伝子 / cDNAクローニング / 神経 / 胚 / マウス |
Research Abstract |
哺乳類の性決定を担う遺伝子として同定されたSRY遺伝子は、生殖堤を精巣へと分化させるdominant inducerであり、この遺伝子がコードする蛋白質は、HMG boxと呼ばれるDNA結合能を有する特徴的なモチーフを持つことが知られている。SRY遺伝子の発見後、類似のDNA結合モチーフを有する蛋白質が数多く存在する事が明らかになり、これらをコードする一群の遺伝子はSOX遺伝子群と名付けられた。SOX遺伝子群は胚の発生において組織の分化に関与している。 本研究では、神経発生におけるSOX遺伝子群の発現とその機能を調べるために、マウス胎生8.5日目の胚から複数のSox cDNAを単離した。得られたcDNAの内で最初に解析されたのは、mSox13である。この遺伝子は典型的なHMG boxの他にロイシンジッパー構造を含み、またその近傍にグルタミンに富む領域があることが分かった。このグルタミンに富む領域を我々はQ boxと命名した。更に、mSox5を新たにクローニングし、既に報告済みのマウスSox5の塩基配列と比較したところ、既知のものよりも5l側に長いことが明らかになった。この伸長している部分はmSoxl3と相同性の高いロイシンジッパー構造およびQ boxをコードしていることが判明した。mSox5のこのN末部分に対応する塩基配列は、マウス成獣の精巣でも胚でも発現していることを、RT/PCR法により証明した。更に我々は、三番目のcDNAとして、mSox7をクローニングし、その塩基配列を決定した。このcDNAがコードしているタンパク質の中には、典型的なHMG配列の他に、特徴的なアミノ酸配列は見出せなかった。Northem分析および免疫組織化学的の検索により、mSox7は卵細胞と心臓に発現することが分かった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)