ヒトエイズ剖検脳における、脳血管関門の破綻に関する研究
Project/Area Number |
08877041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
小島 英明 (財)東京都神経科学総合研究所, 臨床神経病理学研究部門, 主任研究員 (40234760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 浩 (財)東京都神経科学総合研究所, 臨床神経病理学研究部門, 主事研究員 (70301794)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | HIV / brain-blood barrier / fiber gliosis / Quetol 651 / three dimension / reconstructive analysis / autopsy / brain-blood-barrier / diffuse fiber gliosis / 3-dimensional analysis / arteriole / three-dimensional analysis |
Research Abstract |
HIV感染末期のヒト剖検脳のうち、全身の日和見感染が脳に波及している群と、そうでない群(すなわちHIV脳症)の代表例を1例ずつサンプリングして、エポン樹脂包埋トルイジンブルー染色の準超薄(約0.5ミクロン厚)連続切片を50-100枚作り、再構築して三次元構造解析を試みた。 サンプリング部位は後頭葉白質より、白質の微小血管周囲と皮質白質移行部を主として10カ所ずつで、組織学的に線維性グリオーシスの有無が確認されている部位である。再構築中に判明したことだが、エポン樹脂よりも、水溶性エポキシ樹脂(Quetol 651)による方が、グリア細胞を免疫染色しながら同定したり細胞と細胞の接着性がよく観察できることが判明した。 その過程で、三次元粒体の計量分析を目的とした三次元形状係数に関する基礎的データが得られたので、この分野で比較的認知されているリンパ腫細胞でのデータを同時にとり、こちらを先に論文化した。 現在、脳血管関門に関しての正常対照例を追加処理して、データの計量分析も含めて行っており、平成11年2月25日までには論文の受理に至っていない。研究は今後も継続していく予定である。方法論的には時間が予想以上にかかる事がわかったが有効であることはすでに示した通りである。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)