Project/Area Number |
08877045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
浜田 淳一 北海道大学, 医学部, 講師 (50192703)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 癌転移 / グリオブラストーマ / 血管内皮細胞 / 浸潤 / 内皮下基底膜 |
Research Abstract |
グリオブラストーマ細胞が遠隔転移しない原因を探るため、グリオブラストーマ細胞と脳血管内皮細胞ならびにその内皮下基底膜との相互作用について細胞培養系にて検索した。まず、ラット脳血管内皮細胞を用いたtrans-endothelial migrationアッセイ系を確立した。小孔の開いたフィルターによった仕切られた培養用チャンバーのフィルター上面に脳血管内皮細胞を単層培養し、その上にグリオブラストーマ細胞をまき一定時間後、内皮細胞層下へもぐり込み、フィルター小孔を通過した細胞数を計数した。その結果、4系のヒト由来および3系のラット由来のグリオブラストーマ細胞は、すべて脳血管内皮細胞下へと浸潤することが明らかとなった。次に、脳血管内皮下基底膜に対する浸潤性を検討した。ラット脳血管内皮細胞を1カ月間培養維持し、内皮細胞下に形成されたマトリックス成分を酢酸で抽出した。このマトリックス成分を上記で用いたチャンバーのフィルター上面にコートし、その上にグリオブラストーマ細胞をまいた。一定時間後、マトリックスを破壊し、フィルター小孔を通過した細胞数を計数した。その結果、転移性のラット乳癌細胞は、高い浸潤性を示したのに対し、ヒトおよびラットグリオブラストーマ細胞は浸潤性を示さなかった。以上の観察から、脳血管内皮細胞の産生するマトリックス中には、グリオブラストーマ細胞の浸潤を抑制する物質あるいはグリオブラストーマ細胞に対して高い親和性を示す物質が存在すると考えられた。さらに、このことが、グリオブラストーマの脳外脱出を阻止する原因のひとつと推察された。
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