Research Project
Grant-in-Aid for Exploratory Research
#1:災害スコア過去100年のデータをもとに、昨年報告したものより更に簡便に死者数負傷者数を予測する方法として、現在日本におけるHD値(全壊建築物/死者数)を18とし、モラス・山崎式からPGAを決定する。logPGA=0.206+0.477M-0.00144R-1.00logR+0.0031h+Ci(PGA:地表最大加速度(gal)M:気象庁マグニチュード R:断層からの最短距離(km) h:震源深さ(km) Ci:地盤係数)PGAから全壊率が決定するため、現在日本における年代別建築物の構成比率をもとに大凡の全壊率を100:200:300:400:500galに対し0.00:0.06:0.46:2.12:5.21とする。以上より予想死者数=建物棟数*加速度に対する予想全壊率*1/18と簡易化せしめた。(東京区部で500galの予想死者数は4969人となる)この予想死者数に対し災害スコアを7つに分類した。この死者数に対し負傷者は約10倍出現し予想入院患者数はその1/13発生する。更にその2/3が外傷によるものであり、必要となる医療物品数を予想しうる。これにより、他の諸外国においても、HD値と建築物強度による全壊率がわかれば予想死者数、負傷者数が求められ必要医薬品量を算定しうる。#2:災害マニュアル大規模・中規模・小規模病院の各マニュアルを下記につきフローチャート化・チェックリスト化を行った。1:地震・火災・航空機災害・風水害・テロ・大規模火災爆発事故・地滑り土石流事故・広範囲に及ぶ感染症・遠隔地域における医療援助2:病院内各勤務部所における災害対策・避難計画3:病院内各勤務部所と院内災害対策本部間・院内災害対策本部と外部間の情報伝達方法4:トリアージ、外来患者の混乱予防方法、治療方法、ベッド確保、転送方法5:備蓄品目リスト6:患者物資の搬送経路と手段、後方病院への転送方法7:マンパワーの確保(ボランティア、他病院勤務者)