本態性高血圧の遺伝要因とナトリウム摂取に関する疫学・分子生物学的研究
Project/Area Number |
08877068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
嶋本 喬 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50143178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 勝二 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (60086618)
谷川 武 筑波大学, 社会医学系, 講師 (80227214)
磯 博康 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (50223053)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アンジオテンシノーゲン遺伝子 / ハプロタイプ / 高血圧 / PCR法 / DNA多型 / 24時間蓄尿 / アンギオテンシノーゲン遺伝子 |
Research Abstract |
(目的) 高血圧者に対する減塩指導に、遺伝的要因を考慮するための基礎的検討として、肥満や常用飲酒を伴わない高血圧者と正常血圧者との間で、アンジオテンシノーゲン遺伝子多型を比較した。そして、アンジオテンシノーゲン遺伝子と高血圧との関連が、食塩摂取状況によって異なるか否かを検討した。 (対象・方法) 対象集団は関東農村と東北農村30歳以上の男女住民で、過去の検診成績を含めて3回以上(降圧剤服用者の場合は2回以上)、最大血圧値が160mmHg以上、and/or最小血圧値が95mmHg以上を示した者で、肥満度(箕輪)が20%未満かつアルコール摂取量が1日平均23g以下の者を高血圧者(n=276)として選出した。高血圧者を性、年齢(±2歳)、地域をマッチさせ、過去の検診において1度も最大血圧値が140mmHg以上、最小血圧値が90mmHg以上を示さず、肥満度が20%未満でかつアルコール摂取量が1日平均23g以下の者を正常血圧者(n=276)として選出した。対象者552人中236人(43%)には24時間蓄尿を行い、尿中食塩排泄量を算出した。また、対象者552人中364人(66%)には現在及び過去(高血圧発症前)の食塩摂取に関する食習慣調査を実施した。アンジオテンシノーゲンの遺伝子多型の分析は末梢白血球よりDNAを抽出、精製し、PCR法により行った。 (結果) 高血圧者は正常血圧者に比べて174M(Methionine)-235T(Threonine)(M-T)を含むハプロタイプの頻度が高かった(29%vs18%:p=0.004)。174番目のアミノ酸型を見ると、高血圧者は正常血圧者に比し、Mの対立遺伝子の頻度が高かった。235番目のアミノ酸では両者の間にTの対立遺伝子の頻度には差はなかった。174M対立遺伝子と高血圧の関連は尿中食塩排泄量、過去の食塩摂取スコアによって差は認められず、両者の相互作用は明らかでなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)