関節リウマチの滑膜細胞増殖情報伝達機構解明とその制御によるアンチセンス療法開発
Project/Area Number |
08877084
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
北島 勲 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (50214797)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 慢性関節リウマチ / 滑膜細胞 / 骨芽細胞 / アポトーシス / NF-_KB / AP-1 / HVJ-リポソーム法 / アンチセンス療法 / トロンビン / TNF-α / 細胞内カルシウム / トロンビン受容体 / プロテインC / NF-kB |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ(RA)患者由来の滑膜細胞と骨芽細胞における腫瘍壊死因子(TNF)による細胞増殖とそのシグナル伝達を解析した。その結果、高濃度(500U/ml)TNFの存在下では、骨芽細胞の細胞増殖は抑制され最終的にはアポトシスが誘導された。一方、滑膜細胞は強い増殖を示した。転写因子活性をゲルシフト法で検討すると、滑膜細胞は非刺激時でNF-_KBが活性化をうけており、骨芽細胞はAP1活性が認められた。アンチセンスNF-_KB,アンチセンスc-junの処理により、NF-_KB活性化はTNF-α刺激による細胞死に対して抑制的に作用していることが明らかになった。また、RAに対するアンチセンス療法を開発するため、アンチセンス核酸やリボザイムを滑膜細胞に導入する方法として、不活性型センダイウイルス(HVJ)-リポソーム法を検討した。その結果、培養細胞において、従来のアニオン型よりもHVJ-カチオン型リポソーム法が細胞内導入効率が高いことが判明した。さらに、本方法を用いてHTLV-I tax mRNA切断リボザイムにより,HTLV-I型関節症の滑膜細胞増殖を抑制することに成功した。以上、当初予定した実験をすべて終了し、滑膜細胞における転写因子の役割と遺伝子治療に対する遺伝子導入法の検討により、期待すべき成果を得ることができた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(16 results)