C型肝炎ウィルス特異的ヘルパーTクローン樹立と抗原依存性TH1・TH2分化の検討
Project/Area Number |
08877087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 光樹 東北大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30250781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 正顕 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | C型肝炎ウィルス / Tリンパ球 / リコンビナント・ワクシニア・ウィルス |
Research Abstract |
C型肝炎ウィルス(HCV)抗原特異的ヘルパーT細胞クローンの樹立と並行して、HCVコア抗原に対するT細胞反応とウィルス排除の関連を検討した。抗原には、HCVコア抗原として、JCC-2(コア領域のaal〜aal20)蛋白(20、2、0.2μg/ml)と、コア領域全長をカバーする合成ペプタイド(アミノ酸20残基長のP1〜P10の計10個、各10μg/ml)を用いた。C型慢性肝炎のインターフェロン治療2症例の末梢血単核球を分離して、^3H-サイミディンの取込を検討したところ、JCC-2に特異的な反応はインターフェロン治療前で2例中0例に対し、治療1日目に2例中2例に20μg/mlの濃度で取り込みの増加が見られた。また、合成ペプタイドに対し、1例では治療前には全ペプタイドに無反応であったが、治療1日目にp4・p7・p10に反応していた。2例目では治療前にはp4・p5・p6・p7・p8・p10のペプタイドに反応が見られ、治療1日目にはp4・p5・p6・p7・p8・p10に加え、p1・p2・p9にも反応が拡大していた。 肝内浸潤リンパ球からHCVコア抗原特異的クローンを樹立するため、肝生検組織を細切し、抗CD3抗体とIL-2刺激下に2週間培養した。次に、ファイコール比重遠心分離を行うことによって、肝内浸潤リンパ球を分離・培養することができた。この肝組織由来リンパ球(LIL)を、自己末梢血由来単核球(γ線、4000rad照射後)に上記JCC-2(20μg/ml)と合成ペプタイド(P1〜P10、各10μg/ml)を抗原に用い、^3H-サイミディンの取込によって一次スクリーニング試験を行った。肝組織由来T細胞の反応は、1例のLILではp4とp10に、他の一例のLILではJCC-2とp4に強い取り込み反応が見られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)